自動売買VolPotは、使うだけなら細かい設定は不要ですが、
電源を入れてあとは放置するという完全自動化のためには細かい設定が必要になります。
その完全自動化のための設定手順を説明します。
個々の設定自体はVolPot特有のものではないので、分かりにくければgoogle検索すればより詳しく説明しているサイトもありますのでご活用ください。
全手順は以下のようになります。
検索バーで「regedit」と入力
レジストリエディター内のアドレスバーに以下の文字列を入力
「コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\PasswordLess\Device」
移動できたら、「Device」フォルダーの中にある「DevicePasswordLessBuildVersion」をダブルクリック
この中の「値のデータ」を「2」⇒「0」に変更
検索バーで「netplwiz」を入力
「ユーザーがこのコンピュータを使うには・・・」のチェックを外す。
このときに、パスワードを聞かれる。
注意点としては、ここで入力すべきパスワードは「microsoftアカウント」のパスワード
Excelがインストールされていなければ、Amazonなどで購入し、インストール。
すでに購入したExcelで未使用分があれば、検索窓に「account.microsoft.com」と入力し、アクセス先の「サービスとサブスクリプション」からインストールできる。
アニメーション動作を切ることで処理速度が向上します。
オプションから「操作をアニメーションで表示する」のチェックをはずす
オプションから自動保存の設定を解除する。これをしないと動作が重くなることがある。
オプション/トラストセンター/マクロの設定から「VBAマクロを有効にする」を選択
知らない間にアップデートが開始し、自動売買を止めてしまうことがあるので自動更新機能を停止させておきます。
この機能を停止させても、土日など都合が良いときに手動で更新はできます。
ローカルグループポリシーエディターを使えるようにする
ローカルグループポリシーエディターってのが必要になります。
windows home の場合は通常、使えないようになっているので、まずはこれが使えるように変更する必要があります。
どこでもよいので、「グループポリシーエディター.bat」というファイルを作成してください。
そのファイルをテキストエディタで開き、下記コマンドをコピペしてください。
保存して終了し、そのファイルを右クリックから「管理者として実行」をしてください。
@echo off
pushd “%~dp0”
dir /b %SystemRoot%\servicing\Packages\Microsoft-Windows-GroupPolicy-ClientExtensions-Package~3.mum >List.txt dir /b %SystemRoot%\servicing\Packages\Microsoft-Windows-GroupPolicy-ClientTools-Package~3.mum >>List.txt
for /f %%i in (‘findstr /i . List.txt 2^>nul’) do dism /online /norestart /add-package:”%SystemRoot%\servicing\Packages\%%i”
pause
実行するとこんな感じになります。
検索バーに「gpedit.msc」と入力するとしたのようなアプリが起動できました。これでOK。
ローカルグループポリシーエディター(gpedit.msc)が使えるようになったので、あとはwindows10 Proと同じ手順です。
【補足】windows 10 homeで後付けでgpedit.mscを設定したからなのか、windows updateを繰り返しているうちにgpedit.msc内の「windows update」の設定欄が消えてしなうことがありました。この場合は、もう一度、「グループポリシーエディター.bat」を実行することで復活しました。
windws updateの更新停止は、「ローカルグループポリシーエディター」から設定できます。
平日に更新されると困るので、日曜に自動で更新されるように変更します。
一つ目の設定
gpedit.mscを開き
「コンピュータの構成/管理用テンプレート/windowsコンポーネント/windows update」内の「自動更新を構成する」を有効にする。この中身を右クリックから編集画面を開き、日曜日のみ自動更新するように設定する。
二つ目の設定
「コンピュータの構成/管理用テンプレート/windowsコンポーネント/windows update」内の「推奨される更新の自動更新を有効にする」を有効にする。
ちなみに、二つとも「無効」にすると自動で更新しなくなるらしいです。
確認中
コントロールパネル/システム内の「電源とスリープ」からスリープしないように設定してください。
パソコン内の時刻は、秒単位ではずれていることがあります。この秒単位のずれを修正しておく方がより正確な自動売買となりますので修正しておく方がよいです。手動で修正するのは面倒なので「桜時計」というアプリをインストールしておきます。
「桜時計」とgoogleで検索すれば出てくるとは思いますが、念のためにここにインストーラを置いておきます。
この作業はwindows11 のみで、windows10は不要です。
windows11でとても鬱陶しいのがOneNoteのバックアップ機能です。
これが有効になっているとVolPotは動作できません!
OneNoteのバックアップ機能を無効にするか、この影響の及ばないフォルダでVolPotを動作させてください。
なお、バックアップ機能が有効なフォルダでVolPotを一度でも開くとVolPotは破壊されます!(VolPotは自動保存なので開くだけで壊れます)
もし、VolPotが破損しましたら、再度ダウンロードからやり直してください。
この設定は任意です。
chromeリモートデスクトップをいれておくと、iphoneや別PCから簡単にアクセスできるのでおススメです。
この設定は任意です。
anydeskを入れておくと、当方からオンラインでサポートすることができます。
まずは、岡三オンライン(証券)のサイトから岡三RSSをダウンロードしてインストールしてください。
岡三RSSをインストールしたら、デスクトップに岡三RSSのショートカットが現れますので、そこから起動してください。岡三RSSが起動するとタスクトレイに岡三RSSのアイコンが現れます。
このアイコンを右クリックして、設定をしてください。岡三RSSの設定は、下記画像の通りに設定してください。
Excelを起動し、オプション/アドイン内の設定からアドインを追加します。
参照ボタンから「岡三RSS.xla」を参照するようにします。
このとき、「C:\Program Files (x86)\Okasan Online Securities Co.,Ltd\岡三RSS」にある岡三RSS.xlaを選択してください。
似たようなものが、「C:\Program Files (x86)\Okasan Online Securities Co.,Ltd\岡三RSS\AddIn」にありますが、これを参照してはいけません。この場合VolPotは正常に動作しません。
もし、間違って「C:\Program Files (x86)\Okasan Online Securities Co.,Ltd\岡三RSS\AddIn\岡三RSS.xla」を選択してしまった場合は、「C:\Program Files (x86)\Okasan Online Securities Co.,Ltd\岡三RSS\AddIn」にある岡三RSS.xlaを一度別の場所に移動させてから、もう一度、アドインの参照設定を行ってください。移動させずに参照設定を選択し直しても、その設定は反映されません。
岡三RSSのアドイン先が間違った状態でVolPot.xlsmを開いてしまうと、必ず内部が破損します。破損したVolPot.xlsmを削除し、VolPot.xlsmを再度ダウンロードしてください。
アドインの参照先
アドインができたら、リボンのアドインから画像のような状態になるようにしてください。
初期状態では、「注文不可」になっています。
ダウンロードして解凍したVolPotの中身をすべてデスクトップにコピーしてください。
正確にはどの階層でもよいですが、デスクトップにVolPotがある前提でタスクスケジューラなどの説明を行います。
もし、なんらかでVolPotが破損してしまった場合は、解凍したフォルダのVolPot.xlsmをデスクトップにもってこれば復活します。
また、mVolPotのバージョンアップがあった際も、基本的には新しいVolPot.xlsmで上書きすればよいです。
このように常にデスクトップのVolPot.xlsmを最新にすれば、タスクスケジューラからVolPotを起動させるときにタスクスケジューラの設定を変更する必要がなくなります。
なお、ファイル名やフォルダ名に「VolPot(1)」のような全角文字が含まれているとVolPotの実行時にエラーとなります。ファイルやフォルダをコピーした際に勝手に「(1)」などの文字列が追加されるのでその場合は名前を変更してください。
ダウンロード直後に、「VolPot.xlsm」を右クリックでプロパティを表示する
プロパティ内のセキュリティを「許可する」にチェック
各設定は、「入力」シートから行ってください。
ユーザー名、認証キー、パスワードを設定してください。
ユーザー名と認証キーは当方が発行したものです。
パスワードは、岡三オンラインで設定した先物用取引パスワードです。
PC番号は、2台目をご利用になる場合のみ変更する必要があります。
停止合算利確と停止合算損失を設定してください。
この機能は、実売買のみ有効です。全ロジックの手数料込みの合算利益(損失)が入力値を超える(下回る)と全保有ポジションを決済し、全機能が動作が停止する。
実売買で使用する戦略NoをONにしてください。
この機能は、実売買のみに有効です。
実売買で使用する戦略Noの枚数を入力してください。
この機能は、実売買のみに有効です。
各ロジックの<合計LC/枚>を入力してください。
この機能は、実売買とシミュに有効です。各ロジックの確定損益(実売買は手数料込み)が入力値を下回るとロジックごとに停止します。ただし、保有しているポジションは決済しません。
モニタシートの「自動売買開始」ボタンを押下してください
このとき、日経225miniの現在価格や歩値データが更新されていれば動作は正常です。
次に、注文ができるかを確認します。
戦略20に必ず注文が入るサンプルを設定してあります。
戦略20の<使用>をONに設定し、注文が入るか確認してください。
この作業は動作チェックですので、発注後、相場の変動などにより利確できない場合は手動で決済してください。
動作確認が完了しましたら、戦略20はOFFにしてください。
すべての動作が確認できたら、モニタシートの「自動売買停止」ボタンを押下し、動作を停止させてください。
Excelを終了してください。
毎日、下記内容の動作が必要です。ただ、これらはタスクスケジューラで設定できるため基本的には自動で動作します。
■自動的に開始されなかった場合
自動開始時刻になったら自動的に動作が開始しますが、自動的に動作が開始されなかった場合は手動で「自動売買開始」ボタンを押下してください。
■動作を停止させたい場合
動作を停止させたい場合は「自動売買停止」ボタンを押下してください。
「logic」シートで各戦略のロジックが設定できます。
本製品出荷時に各戦略にサンプルとしてロジックが搭載されているものもありますが、ユーザー様ご自身でロジックを作成してください。
サンプルロジックは作り方の例であって、将来の利益を保証するものではありません。
検索窓で「タスクスケジューラ」と入力してタスクスケジューラを起動させます。
「タスクの作成」であたらしいタスクを作成します。
全般の名前に「VolPotの起動」と入力
全般の「ユーザーがログオンしているときのみ実行する」を選択
トリガーの新規作成から、トリガーを追加する。
まず、平日朝8時にVolPotが自動で起動するように設定する。
同様に、夕方16時にVolPotが起動するようにトリガーを追加する。
このように朝と夕で2つ設定する必要があります。
操作の新規作成から操作を追加します。
操作は「プログラムの開始」を選択。
プログラムは、参照からデスクトップに置いた「VolPot.xlsm」を選択してください。
引数や開始のオプションは空白のままです。
操作の設定
これでVolPotが自動で起動するようになります。
「VolPotを自動で起動させる設定」と同様にPC再起動のトリガーを追加してください。
再起動の時刻は、7:55と15:35で設定してください。
再起動さえるための操作は、プログラムを「C:\Windows\System32\shutdown.exe」として、オプションに「-r -t 30 -f」を設定してください。
以上で、設定はすべて完了です。
おつかれさまでした。