投資における真の勝率について書いていこうと思います。
Pf:プロフィットファクタ
先に結論を出してしまいましたが、なぜ、この数式がよいのか説明します。
Fxや先物、株において実は(一般的な)勝率って無意味です。
正しく解釈していれば問題ないのですが、
ほとんどの場合、無意味です。
特にFxのEA(=自動売買)や先物の自動売買(これやってる人は稀)、仮想通貨のbot(=自動売買)を提供や開発している人でまじめな人は
まず勝率(のみ)を謳う人はいません。
なぜなら勝率にはまるで価値がないからです。
次のAとBどちらが良いでしょう?
A:勝率95%
B:勝率60%
きっとこの情報だけだとAを選択したくなります。
もうすこし情報を付け加えてみましょう
A:利益幅10円 、損失幅1000円、勝率95%
B:利益幅1000円、損失幅10円、勝率60%
はい、これなら直観的にもBを選択したくなります。
数式的には期待値で考えればOK
A:期待値=10*0.05-1000*0.95= – 949.5円
B:期待値=1000*0.6-10*0.4= + 596円
あまりに極端な例にしましたが、初めの問には値幅が考慮されていません。
勝率だけを見ると、暗に「値幅は同じ」と勘違いしてしまうのです。
一般的な勝率の式を見ても、値幅の項がないですね。これはもともと値幅を気にしなくてよい世界で生まれたからです。
つまり、勝率だけ見てもまるで意味がないということです!
でも、勝率で語りたい。。。
PFを知っていれば、勝率を気にしなくなります。
PFとは、どれだけ負け金額よりも勝金額が多いかの指標です。
単純にPFが1以上であれば勝つことになります。
(※取引回数の少ないPFは信用禁止:別記予定)
まじめなEA開発者(=bot開発者、自動売買開発者)は、まずPFを掲載してくれます。
これこそが最も素早く戦略の優劣を見積もれるからです。
ただ、PFは投資初心者にとってはあまりなじみがなく、直観的な判断には使いづらいです。
(EAのバックテストをたっぷりやっていればPFがいくつが良いのか判断できるようになりますw)
そこで、PFをなじみのある勝率に置き換えてしまえばよいというのが、今回の真の勝率です!
(たぶん)この考え方はネットのどこを探しても載っていません(カジカオリジナル)。
直観的な勝率は、値幅が同じという前提がありました。
逆に、値幅が同じ時の勝率に変換してしまおうというのが、今回の「真の勝率」です。
この勝率なら50%以上なら勝っているし、50%以下なら負けていることになります。
すごく分かりやすく、直観的
でしたね。右辺を式変形していきます。
取引回数をN、値幅をA、勝率をPとすると
なので、
よって、
ここでの勝率Pは値幅が同じ前提の勝率なので、つまり真の勝率のこと。
つまり、
おわり。